鼻の病気の主な症状

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鼻の病気の主な症状

鼻の不調は日常生活に大きな影響を与えることがあります。鼻詰まり、鼻水、くしゃみといった一般的な症状から、嗅覚障害、花粉症、いびきや睡眠時無呼吸まで、鼻に関連する問題は多岐にわたります。

このような「鼻詰まり、鼻水、くしゃみ」の症状はありませんか?

  • 両方の鼻が詰まる
  • 片側だけ交互に詰まる
  • サラサラの鼻水が出る
  • ネバネバの鼻水が出る
  • 無色や黄色、緑色の鼻水が出る
  • 鼻水が喉に流れる
  • 痰や咳が出る
  • クシャミが一日に何回も出続ける
考えられる鼻の病気

これらの症状がある場合にはこんな鼻の病気をうたがいます。

  • 鼻中隔弯曲症などの鼻腔形態異常
  • アレルギー性鼻炎
  • 肥厚性鼻炎
  • 慢性副鼻腔炎
  • 好酸球性副鼻腔炎
  • 薬剤性鼻炎
  • 鼻副鼻腔腫瘍

など

鼻詰まり、鼻水、くしゃみの診断

診断には鼻腔の視診をおこない、鼻の奥はファイバースコープで観察します。必要に応じて鼻腔通気度検査、CT、血液検査も実施します。

このような「においがしない(嗅覚の低下)」の症状はありませんか?

  • 風邪などの後に急ににおいがしなくなった
  • 突然においがしなくなり、数ヶ月以上続いている
  • 食べ物の味が分からない
  • 鼻から嫌なにおいがする
考えられる鼻の病気

これらの症状は嗅覚障害があると考えられます。診断では、鼻腔の観察に加え、T&Tオルファクトメトリー、アリナミンテスト、嗅覚カード検査などのにおいの検査をおこないます。CTやファイバースコープも使用し、総合的に判断します。

嗅覚障害について、2つの重要なポイント
POINT

手術で改善できる嗅覚障害があるということ

匂いを感じる場所は鼻の奥にある非常に狭い部分です。この部分をきれいにする手術は高度な技術を要しますが、効果が期待できます。

POINT

嗅覚には再生能力が
あるということ

すぐに効果が出なくても、あきらめずに治療を続けることが大切です。人間の嗅覚再生はゆっくりとした過程ですが、可能性は残されています。

このような症状はどんな病気?

  • 両方の鼻が詰まる
  • サラサラの鼻水が出る
  • 無色の鼻水が出る
  • クシャミが一日に何回も出続ける
  • 目、鼻、喉が痒い
  • 鼻血が出る
考えられる鼻の病気

これらの症状は花粉症をうたがいます。重度の花粉症では、透明な鼻水が止まらない、頻繁なくしゃみ、鼻呼吸困難など、日常生活に支障をきたす症状が花粉の飛散期間中続きます。スギ花粉だけでなく、ヒノキ花粉、イネ科花粉など、季節によって異なる花粉が原因となることがあります。

花粉症の診断

診察では鼻内の観察をおこない、粘膜の状態や鼻水の性状を確認します。重症の場合は副鼻腔炎の合併もあるため、CTで確認することもあります。また、血液検査でアレルギーの原因物質を特定し、症状の季節性などを判断します。

花粉症の治療

治療には抗アレルギー薬の内服やステロイド点鼻薬を用います。効果がない場合は、手術治療(粘膜下下鼻甲介切除術、後鼻神経切断術)や抗IgE抗体治療(ゾレア)を検討します。ゾレア治療は高額ですが、長年の内服薬で効果が見られない方にもおすすめしております。

就寝時にこのような症状はありませんか?

  • 口が渇く
  • 両方の鼻が詰まる
  • 日中、眠気がある
  • 朝、目覚めが悪い
  • 寝ている時の鼾や呼吸を周りから指摘される
  • 肥満
  • 毎日体がだるい
  • 熟睡感が得られず頭痛がある
  • 血圧が高い
  • 夜中に2回以上トイレに起きる
  • しばしば首を絞められた様な窒息感で目が覚める

など

考えられる病気

これらのいびき、無呼吸などの症状が見られる場合は次のような病気が考えられます。

  • 鼻腔形態異常
  • アレルギー性鼻炎
  • 肥厚性鼻炎
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 中枢性睡眠障害
  • アデノイド肥大
  • 肥満
  • 咽頭周囲の筋力の低下

など

診断について

診断では鼻腔、口腔、咽頭の視診とファイバースコープによる観察をおこないます。睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、まず自宅でのSAS簡易検査をおこない、中等度以上の無呼吸が認められれば終夜睡眠ポリグラフ検査(一晩入院)で詳細な診断をおこないます。

鼻の病気は生活の質に大きく影響しますが、適切な治療により多くの場合改善が期待できます

これらの症状でお悩みの方は、専門医による適切な診断と治療をおすすめします。早めの受診が症状の改善につながります。当院では、症状に応じて、鼻腔の視診、ファイバースコープによる観察、鼻腔通気度検査、CT、血液検査などをおこないます。鼻腔内の奥の方はファイバースコープでくわしく観察し手術の適応かどうか判断します。長年の症状でお悩みの方は、まずは当院までご相談ください。

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