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鼻中隔矯正術
鼻中隔矯正術とは
鼻中隔矯正術は、弯曲した骨や軟骨を取り除くことで鼻中隔を矯正し、鼻の通りをスムーズにする手術です。この手術は薬では治療できない鼻中隔の弯曲を改善する唯一の方法です。主に鼻中隔の弯曲により鼻閉をきたしている方に適応されますが、副鼻腔手術の際に内視鏡での手術操作スペースを広げるために同時におこなわれることもあります。
当院の鼻中隔矯正術の特徴
当院では、患者様の症状と快適さを最優先に考えた鼻中隔矯正術をご提供しています。多くの場合、内視鏡と専用の手術器具を使用し、鼻の穴から手術をおこなうことで、外部に傷跡が残らず、術後の回復も早くなります。
手術の際は、患者様の状態に応じて、粘膜下下鼻甲介骨切除術、後鼻神経切断術、内視鏡下副鼻腔手術などを同時におこなうことがあります。これにより、一度の手術で複数の症状を改善することができます。特に、アレルギー性鼻炎と鼻中隔湾曲がある場合は、鼻づまりがより深刻になることが多いため、鼻中隔矯正術と粘膜下下鼻甲介骨切除を併せておこなうことが一般的です。
安全で快適な「美しい医療」を大切に
患者様の安全と快適さを確保するため、手術は基本的に全身麻酔でおこないます。通常は鼻の内側からの手術で十分ですが、鼻の入り口付近の湾曲が強い場合など、必要に応じて外鼻形成術(鼻の外側の皮膚に小さな切開を入れる方法)をおこなうこともあります。
また、内視鏡下副鼻腔手術をおこなう際、鼻中隔の湾曲が手術の妨げになる場合は、同時に鼻中隔矯正術をおこなうことで、より効果的な治療が可能になります。
当院では、患者様の状態に合わせて最適な治療法を選択し、安全で効果的な手術を提供いたします。くわしくは、担当医師にお気軽にご相談ください。
患者様の生活に寄り添う入院・手術スタイル
当院では、患者様の生活スタイルやニーズに合わせて、柔軟な入院・手術スタイルをご提供しています。一泊二日の入院から日帰り手術まで、さまざまな選択肢をご用意しております。
遠方からお越しの方には、手術後に駅前ホテルでお休みいただく方法もございます。近隣にお住まいの方は、ご希望により日帰りでの手術も可能です。
どのスタイルが最適かは、患者様の症状や手術内容、そして生活環境を考慮して、担当医師と相談の上で決定いたします。
ご不明な点や特別なご要望がございましたら、どうぞお気軽にお申し付けください。皆様の快適な治療と早期回復のために、柔軟に対応させていただきます。
鼻中隔矯正術の流れ
鼻中隔粘膜(左右どちらか)をメスで切開し、鼻中隔軟骨を露出します。
軟骨と軟骨膜の間を剥がしていき、奥の方で曲がった骨(鋤骨・篩骨など)を切除します。
鼻中隔軟骨の撓み(たわみ)を矯正し、剥がした粘膜を元に戻します。
粘膜を切開した場所を糸で縫い合わせます。
鼻内に止血剤を置きます。
※鼻の入口からの弯曲が強い方などで鼻内からの操作のみでは弯曲が矯正できない場合には外鼻形成術という鼻の外側の皮膚に切開を入れる方法での手術をおこなうこともあります。
鼻中隔矯正術後の経過
鼻中隔粘膜は血流が多い部位のため、メスで切開した左右のどちらかからの出血が術後数日間は目立ちます。また、術後1~2週間は手術をした部位の粘膜が腫脹するため、鼻閉は一時的に手術前より強くなりますが、この鼻閉は必ず治まってきますのでしばらくの間のがまんが必要です。
鼻中隔矯正術後の注意ポイント
- 鼻洗浄を毎日3回程度おこなってください。これは創部の痂皮を洗い流し、感染予防にも効果的です。
- 激しい運動は避けてください。ただし、デスクワークなどの軽作業は可能です。
- 定期的な外来通院が必要ですが、鼻内の状況が安定すれば通院は不要となります。
鼻中隔矯正術での合併症
- 痛みや出血
- 一過性の鼻閉悪化(切開部のかさぶた形成による)
- 稀に鼻の筋の落ち込み
- 鼻中隔穿孔(鼻中隔に穴が残る)