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患者様へ
京都耳鼻咽喉音聲手術医院の院長である廣芝 新也先生に、医師を目指したきっかけから、当院の特徴、そして「美しい医療」へのこだわりまで、幅広くお話を伺いました。耳鼻咽喉科の専門性を活かした独自のアプローチや、患者様お一人ひとりに寄り添った医療について、くわしくご紹介します。
医師を目指したきっかけ
医師を目指されたきっかけについて教えてください
高校生のときに将来の職業を考えていました。そんな大した根拠があるわけじゃないのですが、自分で独立してできる仕事は何かと考えたのです。会社の中の一つの駒としてではなく、独立してできる仕事は何かと思ったとき、医師か弁護士かなと思いましたので医師を目指すことにしました。
医師の中でも耳鼻咽喉科を選ばれた理由を教えてください
耳鼻咽喉科を選んだのは、まず外科手術に興味があり、手術ができる科を探していました。外科などの大きな手術は何人かで集まってやりますが、耳鼻科の場合は比較的少人数、あるいは1人でやる科でしたのでとても魅力を感じました。もう一つの理由は、耳鼻咽喉科が扱う症状の多様性です。もちろん命に関わる病気も扱いますが、聞こえを良くしたり、鼻づまりを改善したりと、機能改善のための手術もおこないます。手術の結果が患者様のQOL(生活の質)に深く関わることができる点に非常に興味を持ちました。
京都耳鼻咽喉音聲手術医院京都駅前院についての思い
医院の特徴や強みを教えてください
当院では、「美しい医療」を理念に掲げ、それを追求しています。これは単に手術を終わらせるだけでなく、その仕上がりの美しさにもこだわるということです。例えば、耳の手術では顕微鏡を使用して両手で繊細な作業をおこない、より美しい仕上がりを目指しています。
また、当院には多くのプロフェッショナルの専門医が在籍しています。これにより、患者様の症状に対してさまざまな角度から検討し、最適な治療方法をご提案することができます。
さらに、京都駅前の分院と京田辺の本院があることで、日帰り手術と入院治療の両方の選択肢をご提供できるのも強みです。
京田辺市の本院に続いて京都駅前に分院を開設された理由を教えてください
京都駅前に分院を開設した主な理由は、患者様の利便性を考えてのことです。特に音声の患者様は遠方から新幹線で来られることが多く、本院のアクセスも悪くはないのですが、遠方から来る患者様にとっては、京都駅で降りてすぐの場所の方が便利です。また、海外からの患者様も時々いらっしゃいます。京都は観光地としても有名ですし、京田辺と言ってもなかなか分かりにくいので、京都駅前の方がアクセス的に優れていると考えています。
理念である「美しい医療」について、もう少しくわしく教えてください
「美しい医療」とは、まず手術の美しさを追求することです。単に手術を終わらせるというレベルと、それを美しく仕上げていくというのは、実はかなりレベルが違います。点数は一緒でも、労力は全然違います。これは京都の職人さんの姿勢に通じるものがあります。見えないところにもこだわり、流れ作業にはしたくないと考えています。伝統工芸品のように、納得いく仕上がりを目指して日々手術をおこなっています。
また、「美しい医療」には患者様とのコミュニケーションも含まれます。患者様のお悩みをよく聞き、期待と現実のギャップを埋めるよう努力します。手術だけやってあとは知らないというわけにはいきません。
耳鼻咽喉科の中で幅広い専門性を持つことの意義は何でしょうか?
耳鼻咽喉科は実に幅広い分野を扱っています。鼻の手術はもちろんですが、耳の手術も非常に繊細で職人芸的な技術が必要です。実は、耳の手術の方が難しいくらいです。これらの異なる手術技術は、お互いに良い影響を与え合います。例えば、耳の手術で培った繊細な技術が、鼻の手術にも活きてきます。また、耳と鼻は密接に関連しているので、両方の知識があることで、より総合的な診断と治療が可能になります。
耳鼻科は元々顔面を
扱う診療科です。
機能的な治療だけでなく、例えばトランスジェンダーの方の声の治療や、美容的な処置まで幅広く対応できます。耳鼻咽喉科の中でもさまざまな専門性を持つことで、患者様の多様なニーズにお応えすることができます。それぞれの技術や知識が相互に作用し合い、より質の高い医療をご提供することができるのです。
今後のご展望についてお聞かせください
国際展開と医療技術の向上
当院では、日本国内だけでなく、海外にも活動の場を広げています。現在、フィリピンのマニラに「Isshiki Memorial Voice CenterManila一色メモリアルコールセンター」という分院を設立し、主に音声治療を中心としたサービスをご提供しています。音声女性化手術を含めて、音声の手術をおこなっております。国境を越えて、一色先生の哲学が拡がってゆくことは喜ばしいことです。
日本で開発された高度な
手術技術を海外に展開
していることです。
例えば、痙攣性発声障害に対する甲状軟骨形成術は、一色先生が考案した手術法で、チタンブリッジという医療機器を使用します。この手術法と機器は現在、日本でのみ正式に認可されています。
このような高度な技術は、すぐに海外で実施できるものではありません。一定の修練期間が必要であり、経験豊富な医師の指導のもとで習得していく必要があります。そのため、当院では海外の医師の研修受け入れや、技術指導などもおこなっています。
今後は、中国や東南アジアを中心に、より多くの国々からの患者様や医療関係者に当院の技術や治療法を認知していただけるよう努めています。また、鼻の手術なども含めた総合的な治療を海外でもご提供できるよう、技術の普及と向上に取り組んでいます。
このホームページをご覧の患者様へのメッセージをお願いします
耳鼻咽喉科の症状は、生活の質に大きく影響を与えます。鼻づまりや耳の聞こえの悪さ、のどの違和感など、一見小さな悩みでも、日々の生活に支障をきたすことがあります。
当院では、そういった患者様お一人ひとりの悩みに真摯に向き合い、丁寧な診断と治療を心がけています。単に症状を改善するだけでなく、その過程や結果の質にもこだわり、患者様にとって最良の結果を目指しています。
また、最新の医療技術と長年培ってきた経験を組み合わせ、患者様に最適な治療法をご提案いたします。治療の選択肢や過程を分かりやすくご説明し、患者様と共に最適な治療法を選択していきたいと考えています。
症状でお悩みの方、あるいは気になることがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。